翻訳と省略
翻訳とは、異なった言語を自国の言語に直す様な事を指しますが、省略とは必要でない言葉や表現を省くことで、文章を短くさせたり、簡潔にする事を指します。
そして、翻訳家や翻訳会社は、時に翻訳しながら省略もしなければ行けない事があるのです。
小説の様な翻訳であるならば、好きに書いても然程問題はないのですが、雑誌などの書籍を翻訳する場合は、予めページが決まっていたりしますし、小説でも、ページごとの契約だったりした場合は、決められたページ内に収める事が必要でしょう。
そして、言語が違うのですから、翻訳した際に、同一の長さになるとは限りませんし、100文字の英文を日本語に翻訳する際に1000文字で収めてくれと言われても、かなり難しいでしょう。
そのため、その様にページ数が決められている際には、翻訳を行いながら、必要でない文章や、表現方法を変え、文章を省略する必要が出てくる場合があるのです。
逆に短くなってしまった場合は、文書を付け加えたり、引き伸ばすなりして、文字数をかせがなければ行けない場合もありますこれは、翻訳に限らず、文章を書く人間にとっては当たり前の事なのかもしれません。
立場により変わる表現
翻訳家や翻訳会社は、自分がいる立ち位置により、表現方法を変えなければ行けないと言う事を理解しなければ、文章が妙な表現になってしまう事もあります。
例えば、「貴様らを殺すためにcall for help」と言った表現があったとしますが、これは、「殺す」と言っているのに「help」を使っている事に違和感を覚える方もいるとは思いますが、「call for help」とは、直訳すると「助けを呼ぶ」と言う意味なります。
そして、上記の様な例ならば、「貴様らを殺すために、助けを呼んだ」となるのですが、これでは、「殺すのに助けを呼ぶ」と言う不思議な表現になってしまうので、この場合、「貴様らを殺すために、応援を呼んだ」と翻訳すれば良いと思います。
しかし、これも逆をとるのならば、「彼に殺されないように、応援を呼んだ」となると、少し変ですので、この場合は、「彼に殺されないように、助けを呼んだ」の方が良いと思います。
この様に、翻訳する際には、言葉を使っている人間の立場も考えて翻訳する事が大切だと言えるかもしれません。